技術書典生まれの即売会向けミニレジ「レジプラ」。技術書典4の開催を記念して、Kindle本「レジプラができるまで」の内容を無料公開。
即売会で使ってみた
プロトタイプが動くようになった段階で、実際に即売会で使ってみました。アプリは全くできていなかったため、最低限レジ打ちができる一点物アプリでの対応です。最初は「第二十一回文学フリマ東京」(2015年11月23日)という、比較的人の流れが緩やかなイベントで試験導入。その後は「コミックマーケット89」(12月30日)にて、かなりハードな使い方をしてみました。
まず、商品が計6点、値付けが全てバラバラ(計算が難しい)という、恐ろしいお品書きを作成。しかも、これは蓋を開けてみるまで分からなかったことですが、定礎関連グッズが合計1000点以上売れるという、通常では考えられないような盛況ぶりでした。
人が波のように押し寄せ、パニックになるレベルの忙しさ。しかし、瞬時に会計ができるレジプラのおかげで、無事に乗り切ることができました。レジプラの有用性を実感した瞬間です。最初からそんなややこしい値付けをするな! と思う方がいるかもしれません。しかし逆に考えてみて下さい。レジプラがあることで、会計のことを気にせずに自由な値付けができるようになったのです。これぞ「進歩」といえるのではないでしょうか。
各種メディアへの露出
即売会での試用と並行して、ハードウェアコンテスト「GUGEN 2015」に応募。無事に一次審査を突破し、最終審査会場の秋葉原コンベンションホールにて、初めて一般に公開する機会を得ました。
www.youtube.com GUGEN用に制作したレジプラのPV
これがきっかけで、ITmedia「ねとらぼ」と、「週刊アスキー(ウェブ版)」に取り上げて頂きました。メディア掲載によって開発に勢いがついたのと同時に、もう引き返せないなという、決心を固めたりもしたのでした。この盛り上がりに乗じて資金調達をする......なんてことはもちろんなく、相変わらず「定礎シール」を売ったり、「Web書道」の広告収入で開発費を稼ぐ日々が続きます。