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導電性インクで遊んでみた


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書くだけで回路ができる導電性インク。STEM教育や科学実験で使われるこの導電性インクを使って、ちょっとした実験をやってみた。

導電性インクって?

導電性インクはイギリスのBare Conductive社が開発した電気を通すインク。インク自体に導電性があって、紙や木材、プラスティックなどに書くだけで、回路ができる。

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まずはYoutubeを見てもらいたい。チューブからインクを出すだけで、あっという間に回路ができる。塗るだけで導電性が得られるので、ちょっとした接点不良の修理にも利用されているようだ。

www.youtube.com

 

導電ペイント Bare Conductive Electric Paint 10ml

導電ペイント Bare Conductive Electric Paint 10ml

 

 

導電性インクで遊ぶ

導電性インクはチューブに入っていて、見た目はまるで絵の具。チューブを押すとインクが出てきて、書いた部分が回路になる。

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ダンボールにLEDと電池、ボタンを配置して回路を作るとこんな感じ。ボタンを押すとちゃんと通電して、LEDが光る。ダンボールや紙工作等との相性は良さそう。

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インクと言えば、スプラトゥーン。イカをリスペクトしてロゴを書いてみた。「O」の部分にLEDを2個仕込んで、ロゴの左右から6Vを供給している。今回は砲弾型LEDを使ったけれど、紙の上で使うならチップLEDの方が、安定するので良さそうだ。

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導電性インクの特性

左の写真が塗った直後の様子。表面にテカリがあって、触るとネバっとする。右の写真は10分くらい乾燥させた様子。表面がマットになって、インクが固まっていることがわかる。

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導電性インクを一定量出して、実際に抵抗値を図ってみた。10mmの方は約130Ω、20mmの方は約260Ωだった。

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ちなみにデータシートによると、70mmで473Ωとなっている。抵抗値は結構高め。

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ユニバーサル基板で使ってみる

電子工作でよく使うユニバーサル基板でも使ってみた。パーツの足の部分に上手く流れ込んで固定できるので相性は良さそうだ。

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ボタンを押すとちゃんと光る。

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まとめ

  • 手軽に導電性が得られるので、ダンボールや紙工作に向いている
  • ロゴや書道と組み合わせても面白いかも
  • 抵抗値は高め
  • 半田ごてのように熱を使わないので、キッズにも安心

アイデア次第でいろんな応用ができそうだ。写真はBare Conductive社のLEDを使った光るメッセージカードの例。

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Bare Conductive社のサイトより
導電ペイント Bare Conductive Electric Paint 10ml

導電ペイント Bare Conductive Electric Paint 10ml