大流行したハンドスピナー。飽きてしまって今は引き出しの奥に放置…という方も多いのではないだろうか。酷暑も続き、ハンドスピナーを回す気力も失せてしまう。そこで電動で回せる装置を作ってみた。
<投稿者:卒業生代表 @sotugyo1000>
雑貨の商品企画職などを経て現在は個人でオリジナル雑貨を作っています。販売しているアイテムはすべて私がレーザー加工機、UVプリンタ等を使用してハンドメイドで制作しています。
これが完成品
まずは完成品を見ていただきたい。丸いボタンがスイッチになっていて、そこにハンドスピナーの中央部を置いて押すと下のブレードが回転し、それがハンドスピナー回転部に接触して高速で回りだす…という仕組みだ。我ながらシンプルでスマートなデザインだと思う。
電動ハンドスピナー回し機の動画です
— 卒業生代表 (@sotugyo1000) 2018年7月25日
製作過程は趣味TECHオンラインにて公開していますhttps://t.co/MtDSoxv2Wm pic.twitter.com/qL6pYo00tQ
中の仕組み
正面のカバーを開けた画像をご覧いただこう。
見ていただいたらもう語ることはなさそうだがこれでは記事としてのボリュームがアレなのでもう少しお付き合い戴きたい。一部のDIY界隈では絶大な人気というダイソーの電動字消しがそのまま収まっている。
以下に製作過程を記すので参考にしていただきたい。
既製品のサイズ計測、スケッチ
私は電子工作の知識も技術も無いので既製品を流用するほうが確実で耐久性があるのではないかと思い、使えそうな商品を探した。そこで見つかったのがこの電動字消し。ダイソーに売っているのでコスパも抜群だ。まずはこのサイズやスイッチ、回転部の位置をダイソーで買ったノギスで正確に計測しスケッチした。
そして回したいハンドスピナーのサイズも把握。これは私が作ったアイテムなので、位置が合わないなどのトラブルが起こった場合はサイズを調整したものを作り直すつもりでいた。しかし運よくこのままのサイズで使えそうなのでこの2つのスケッチを参考に外装の設計をしていく。
外装の設計
Illustrator上で真上の図、真横の図を描いて2つの最適な位置関係を決め、外装の箱と字消しを固定するためのパーツ、外装に取り付けるスイッチ部分などのパーツを設計していく。
ディスク回転パーツの直径やスイッチを押し込むためのパーツなど、シビアなサイズ感が必要そうなパーツはあらかじめ数パターンのサイズでパーツを作っておき、組み立ての際に調整するとスムーズだった。
レーザーカッターでの切り出し、組み立て
Illustratorのデータを使用してレーザーカッターでMDF板とアクリル板を切り出した。
レーザーカッターが使える環境でない人はベニヤ板と糸鋸や段ボールとカッターでも大丈夫だと思うのでチャレンジしていただきたい。
回転部分には滑り止めとして輪ゴムを接着剤で固定した。
あと実際に稼働させたときに振動が激しかったので字消し本体とアクリルの間にティッシュを挟んだり微妙な調整を行っている。
完成、そして稼働
完成後実際にハンドスピナーを設置して回転させてみた。
画像では伝わりにくいが、MDF製の箱で増幅された迫力のあるモーター音と高速回転に気分が高揚した。危なっかしさも含めて「男の人ってこういうのが好きなんでしょ?」という物を作ってしまった気分だ。なんかハンドスピナー内部のベアリングも激しく消耗しそうだし金属製の重いものだともっと危険そうなのでオトナの火遊びとして楽しんでいただきたい。キッズは必ず常識のある大人の人と一緒にあそんでね!
最後に
8月5日の裏メイカー祭ではこのハンドスピナー回し機を展示します。壊れてなければ体験も出来るのでこの迫力を体感しよう!
<投稿者:卒業生代表 @sotugyo1000>