電子部品を使ったアクセサリーの制作・販売を行っています。イベント出展も行っていますが、その際に使えるレジシステムをRaspberry Pi3 Model Bで作りました。
<投稿者:けん@すいラボ @suilab_ken>
電子部品アクセサリーの制作・販売を行う夫婦ユニット「すいラボ」の開発担当。minneにてWEB通販も行っています。
制作動機
2年ほど前から電子部品を使ったアクセサリーの制作を始め、各種イベントに出展しての対面販売も行うようになりました。いざ出展をすると販売管理だけでもやることがたくさんあることを知りました。
それまでは商品一つ一つに手書きのタグ(値札)を付けて、販売時にはがして台帳に貼ることで売り上げの管理をしていましたが、商品点数や販売数が増えるにつれて、かなりの手間になってきました。
さらに他の作家さんとのコラボ出展も行うようになり、もっとしっかりと販売管理を行う必要性が出てきました。元々、電子工作を趣味としている身であるため、「だったら自分で作ろうじゃないか」と思い立ったのがきっかけです。
システム構成
今回は作りながら仕様を考えて盛り込んでいくという方法を取りましたが、Pythonを使ってみたいという思いがあったのでラズパイを使う事だけは決めていました。そして商品データの取得用にUSB接続のバーコードリーダー、画面表示+操作用のタッチスクリーンにより構成されています。

InLightバーコードリーダー (USB接続)CCDタッチスキャナー 液晶画面読み取り 設定不要バーコードスキャナ【1年保証・日本語マニュアル】
- 出版社/メーカー: InLight
- メディア: エレクトロニクス
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その他補助的なツールとして、ラズパイの電源として使うモバイルバッテリー、キー入力を行うためのBT接続ミニキーボードを使用しています。
データの管理は以下のようなCSVファイルにて行っています。
仕組み
事前に商品コード、商品名、価格、在庫数からなるCSVファイルを作成し、販売時に商品コードと紐づけられたバーコードを読み取り、CSVファイルから各種データを抽出してディスプレイに表示することでレジシステムとしています。
Pythonのコードは割愛しますが、GUI作成のためにTkinterを、CSVファイルを扱うためにpandasを使用しています。
モード紹介
まずはメインのレジモード。お会計画面に進むと合計金額だけでなく、想定されるお釣りも表示されるようになっています。これは完全にレジプラの仕様をパク・・・リスペクトしました。
お会計が終了すると在庫の更新だけでなく、日時情報と組み合わせて、何時何分にどの商品が売れたかの履歴も残すようにしました。どの商品とどの商品が一緒に売れたなどが分かるのですが、今のところこのデータを有効に活かせてはいません。
続いて在庫確認モード。Entry(1行入力ボックス)にキーボードから「stock」と入力することで、在庫確認ができるようになっています。
最後が売り上げ確認モード。Entryに「earnigs」と入力することで、その日の売り上げ確認ができます。商品コードの命名規則を分けておくことで、他の作家さんとのコラボ時なども、それぞれの売り上げ確認ができるようにしています。この売り上げ確認がイベント終了後に一番ドキドキする瞬間です、笑。
最後に
作成したラズパイレジはクリエイターズマーケット、Maker Faire Tokyo、デザインフェスタ、裏メイカー祭(冬)の4イベント合計7日間使用しましたが、大きな問題もなく大活躍してくれました。さらに裏メイカー祭(冬)ではテプラでバーコードシールを作り、さらなる効率化を行いました。
今後のイベントでも使っていくので、ブースにお越しの際にはついでにご覧ください。
今後の出展情報はリンク先に掲載しています。
<投稿者:けん@すいラボ @suilab_ken>