鍵盤を弾いたら機械が動く!?そんなシステムを開発しました。
<投稿者:necobit>
2人の人間と3匹の猫からなるユニット。カワヅがモノとか音楽とかを作って、他のメンバーが動画やホームページを作ったりよく寝たりする。
MIDIメカニカルシステムのコンセプト
通常音楽のシンセなどで利用するMIDI信号を利用して様々な機械を動します。音楽に利用する制御なので、そのまま音声や映像と同期しての動作をすることができます。
MIDIによる機械制御はアミューズメント業界では昔から使われている技術なのですが、今まで業務用途でしか使われてこなかった技術を個人でも使えるようにしたいと思い、MIDIメカニカルシステムを開発しました。
システム図の一例
各機能をモジュール化することで汎用性が高く、拡張可能な構成としました。図では様々なモジュールの組み合わせをしていますが、ステージ演出用にスイッチと証明の組み合わせにしたり、ロボティクス用にサーボのみの多チャンネルにしたりとMIDI THRUBOX以降の部分は自由に組み換えることで様々な用途に利用できます。信号を変換するモジュールは受信MIDIチャンネル、反応するパラメーターを基板上のDIPスイッチで設定可能なため、多ポートの同時制御が可能です。
各モジュール解説
MIDI THRUBOX Mini
MIDIの入り口として機能し、各モジュールに分岐させます。通常4,5番ピンの2本を信号伝達に利用しますが、配線をシンプルにするために5番のみを出力、機能モジュールでは4番ピンの代用として電源の5Vを利用する仕組みです。
OUTから出力される信号は全て同じMIDI信号です。DIN5ピンのコネクタ基板とセットになっていますが、コネクタ部を変えることにより3.5mmミニプラグなどにも対応できます。
MD-16
MIDI信号を16ポート分の0or5Vのデジタルスイッチに変換します。出力は各ポート20mA、合計200mAまでの対応なので、別の電圧や大きな電流を流す場合は後述するDT-8やリレー回路などが必要になります。
MP-8
MIDI信号をラジコンサーボ用のPWM信号に変換します。全ポート共通の下限、上限の設定に加えて、その範囲内での各ポート個別の上限、下限の設定もできます。
各モジュールはDIPスイッチで受信チャンネルやパラメーターの設定ができます。これにより各モジュールで別々の動作をさせることができます。
DT-8
MD-16から出た信号を各ポート12V、1Aまで、合計8Aまでの大きな電力に変換します。
各モジュールの詳細は解説ページをご覧ください。
これらを利用することで、オリジナルの楽器を作ったり、
大規模な映像や照明と同期したステージやからくりの自動制御ができます。
MIDIメカニカルシステム利用例
Maker Faire Tokyo2018で展示したものです。
www.youtube.com
アミューズメント施設での声と音楽に同期した光と音と動きの演出演出、噴水の制御、ロボットの制御等々、アイディア次第で様々なものを制御できます。
試作中のモジュール
DT-2
DT-8の2ポートバージョンです。小規模な制御に。
MX-32(仮)
MIDIを照明用のDMX信号に変換するモジュールです。
MSM-4(仮)
MIDIでステッピングモーターを制御するためのモジュールです。
完成しているモジュールはスイッチサイエンスおよびBaseで販売しておりますので、興味が出た方は是非ショップをのぞいてみてください。
<投稿者:necobit>