プログラミング教育必修化で注目度の高まっているScratch(スクラッチ)。最新のScratch 3.0で教育用シングルボードコンピュータmicro:bit(マイクロビット)を連携させて、いろいろ遊んでみた。
Scratchとmicro:bit
Scratchって?
Scratch(スクラッチ)は、MITメディア・ラボによって開発されたプログラミング学習環境。小学校でのプログラミング教育必修化を受け、多くの学校現場で導入が進んでいる。ブロックを組み合わせることで、GUI上で簡単にプログラムを実行できる。
micro:bitって?
micro:bit(マイクロビット)は、イギリスBBCによって開発された教育用シングルボードコンピュータ。LEDやボタンスイッチ、加速度センサに磁力センサ、Bluetoothも搭載している。実売価格2,000円と非常に安く、拡張用の基板もいろいろと販売されている。
micro:bitではじめるプログラミング ―親子で学べるプログラミングとエレクトロニクス (Make:PROJECTS)
- 作者: スイッチエデュケーション編集部
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (1件) を見る
Scratchとmicro:bitのセットアップ
Scratch上でmicro:bitを認識させるためには、Scratch Link(スクラッチリンク)というソフトウェアが必要になる。こちらのサイトからDLできるので、Windows用、macOS用のどちらかを選んでダウンロードしよう。インストールすると、Windowsの場合はタスクバーにScratch Linkが常駐して動作する。
Scratch Linkのインストールが出来たら、micro:bitをUSBケーブルで接続。次に「Scratch micro:bit HEXファイルをダウンロードします。」のリンクからHEXファイルをダウンロードして、micro:bitにドラッグする。
Scratchのエディタを開き、左下のメニューを開く。
拡張機能を選ぶ画面が表示されるので、micro:bitを追加。
デバイスの追加画面で、接続したいmicro:bitを「接続する」と準備は完了。micro:bit自体はBluetoothで接続されているため、電源供給させ出来ればワイヤレスで動作する。
micro:bit専用のブロックが追加され、Scratch上で利用できるようになった。
サンプルプロジェクトを試してみる
セットアップが出来たら、他の人の作ったプロジェクトを探してみよう。検索窓に「micro:bit」もしくは「microbit」と入力すると、いくつか面白そうなものが出てくる。
microbit-guitar
https://scratch.mit.edu/projects/239075950/
micro:bitを傾けると、ギターの音色が変化する。
self-baseball with micro:bit
https://scratch.mit.edu/projects/279601355/
micro:bitを振って打球を打つゲーム。
まとめ
Scratchとmicro:bitを組み合わせることで、フィジカルなインタラクションが簡単に実現できるようになった。まだまだ教育分野の利用者が多く、昔のインターネット的な作品はなさそう。往年のFlash職人がいたら、ぜひScratchで面白い作品を作って欲しい。
ちなみにこちらは伝説のゲーム「肉ジャンプ」をいらすとやさんを使って再現している様子。意外とそれっぽい感じに出来るかもしれない。完成したらScratchのサイトで公開したい。全国の小学生が肉をジャンプさせると、非常にシュールだ。
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