個人で作れる持ち運べるをテーマにしたミニPC。これの呼び名は「我がコンピュータ」と言います。
<投稿者:カンフーベンチ>
3Dプリンターを使って何かの役に立つか分からない物を作っています。
制作動機
昔から小型のPCに憧れがあり、どこにでも持ち歩けて布団の中でもネットができる。そんなコンピュータを持ちたいと言う夢がありました。しかしその夢はスマートフォンの登場ですべて叶えられました。
でもそんなのでは満足できなかった。タッチ操作ではなくキーボードを使いたい。そんな夢を叶えるためミニPC制作が始まりました。
制作開始
まずは材料を集めます。
- Raspberry Pi 3 Model b+
- Quimat 3.5インチタッチスクリーン
- Ewin 2.4GHzワイヤレスキーボード
- Anker PowerCore 5000
ケース制作には3Dプリンターを使うのですが、私の使っているFLASHFORGEのAdventurer3は造形サイズが150×150×150mmまでしかできないので使うものはすべて小さいサイズである必要がありました。
まずは小型のコンピュータを探しました。これは有名だったのですぐにRaspberry Piに決めました。つぎにモニタはRaspberry Pi用のモニタを購入。
キーボートはかなり小さいモデルを探す必要がありました。いくつかの候補のなかで今回使用したのはEwin 2.4GHzワイヤレスキーボードでした。このサイズでタッチパッドも搭載されていたのでこれに決めました。
最後にバッテリーですがRaspberry Piは定格電圧が5[V]で出力電流が2.5[A]以上が推奨されてますが、探してみるとこの条件のモバイルバッテリーがあまりなかったので、定格電圧が5[V]出力電流が2[A]のバッテリーにしました。結果的にこれで動きました。
材料が届いたら3Dプリンターでケースを作ります。今までこう言う物を作ったことがなかったので、メジャーでだいたいのサイズを測り試作品を作ってから、いろいろ調整をする方法にしました。
試作機完成
この男らしさ全開のコンピュータ。
ケースは前面と背面、二つに分けてプリントしました。これにパーツをはめ込むだけです。
裏面にはこのミニPCの呼び名として「我がコンピュータ」と入れました。これでグッと愛着がわきます。ついでに通風孔としての役割しています。
バッテリーは入る場所がなかったので突き出たデザインにしました。これで完成でよかったのですが色が黒の方がよかったので、少し調整して凹凸をつけてはめ込みやすくしてから3Dプリントでケースを作り直します。
完成
ついに完成。
ポケットにも入る。
ケースは黒いテープでグルグルにしてとめました。
バッテリーの入れる場所がゆるくなってしまったのでそこにもテープを巻いてフィットさせました。Raspberry Piには起動ボタンがないので直接バッテリーを挿して起動させます。オシャレとは程遠いですが満足いくものができました。
今後の課題
上から見ると分かるのですがこのバッテリーのせいでかなり厚くなってしまいました。次に「我がコンピュータ2」を作る時には、さらなるコンパクト化を実現したいと思います。
最後に
完成品はお世辞にも使いやすいとは言えないし起動も遅い、分厚い、オシャレじゃない、良いところなし。でもこれでいい。子供がおもちゃをほしがるように大人にもおもちゃが必要でした。最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
<投稿者:カンフーベンチ>
3Dプリンターを使って何かの役に立つか分からない物を作っています。