「ロボットアームを使って何かをしたい」けどいいものが見つからないし、明らかに良さそうなものはお高い。そこで電子工作で使われるお手頃な値段の部品と産業機器の技術で「安くてそれなりに良いモノ」を作ることにしました。
<投稿者:【公式】AUTOLAB株式会社藤原崇義 @autolab_jp>
町工場出身の産業機器設計者です。子供のころから金属加工をやっていて、昨年はハンドスピナーを作りました。
第2弾のOSCILLOは振動するハンドスピナーでフジテレビの月9ドラマ、「トレース」にも採用されました。販売しておりますのでよろしければどうぞ。
製作動機
金属加工の技術を生かしたプロダクトは以前にやっていたので、産業機器の技術を使ってプロダクトを作ろうと思いました。初めはロボットアームを買ってきて何かやろうと考えていたので、いろいろなサイトを探していました。
モノによってはレビューにガタつきがあるとか、届いたら壊れていると書いてあるものもありました。それなら自分でベアリングとか入れて、かっちりしたものを作ったほうがいいし、購入されている方がいるなら販売しようとなりました。安く作ろうということで、電子工作に使われるような部品で製品を構成することになりました。
意外に作るのは大変だった
設計するときには必ず、データシートを見て、モータ何かを選定するのですが、こういう電子工作に使われるような部品って詳しく書いていないんですよね。寸法も配線が何とかも無い場合が多くて、結構手こずりました。
特にモータのトルクが仕様書通りに出て無い製品(名前は明かしませんが。。)を使った時には、アームが小刻みに震えてしまい愕然としました。でも、めげずにこんな感じでテストを繰り返しました。
コントローラ
コントローラは皆さん使い慣れているだろうということで、ゲーム機で主流のジョイステックにして試作を作ってみたら、私の子供たちがかなり楽しそうにイジり倒していたのでこれでいいとなりました。
デザイン
デザインは高級感というか、玩具よりも産業機器に近い雰囲気を入れることにしました。お父さんがプログラミング学習用に購入して、でも子供も遊べるようなプロダクトを目指しました。
製品の動画
頑張ったおかげで、結構ぬるぬる動く製品になりました。
コントローラでピックアンドプレイス。
プログラミングするとこんな感じで動きますが、速すぎてモータの寿命を短縮します。
カメラ
SONYのSPRESENSEを搭載した製品も用意し、こちらはカメラをセットしていて、Neural Network Consoleで作った機械学習のデータを入れることもできます。
SPRESENSEについてはこちらをご覧ください。
https://developer.sony.com/ja/develop/spresense/
Neural Network Console
クラウドファンディングの結果
クラウドファンディングMakuakeでローンチして、以下のような結果になりました。
今は販売しておりませんが、以下のURLで5月末以降販売予定です。
イベント
最後にお知らせです。
Maker Fair京都に出展します。
E-03-06でお待ちしています!
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。
<投稿者:【公式】AUTOLAB株式会社藤原崇義@autolab_jp>
町工場出身の産業機器設計者です。子供のころから金属加工をやっていて、昨年はハンドスピナーを作りました。