ニキシー管キットのソースコードなど公開してみた - 趣味TECHオンライン | 趣味のモノづくりを応援するオンラインメディア

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弊社で製品として販売しているニキシー管キットのファームウェアソースコード・回路図などを公開してみました。

＜投稿者：@BitTradeOne＞

神奈川県は相模原にて開発製造を行っております。株式会社ビット・トレード・ワンと申します。同人ハードウェアのマネタイズのお手伝いや、受託開発など電子工作業界の片隅でひっそりと口に糊しております。

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公開したもの

弊社が2014年に発売した”岡谷電機産業製　ニキシー管CD43を使用した点灯キット、こちらのファームウェア、設定ソフトウェアのソースコード、回路図、設計資料一式を公開いたしました。

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CD43ニキシー管まるごとセット

メディア: エレクトロニクス

2014年、当時のキャッチコピーを見てみましょう。

ネオン式数字放電管、通称”ニキシー管”　どこか懐かしくやさしい暖かな光が哀愁を誘います。1960年代初頭から70年代初頭にかけて、電子式卓上計算機をはじめ計測機器などの表示素子として、このニキシー管が使われていました。デッドストックされていたニキシー管は1970年代当時の検査証も添付され、そのままの雰囲気、パッケージでお届けいたします。

非常にノスタルジック且つ情緒に訴えるキャッチコピーとなっておりますが、これが大苦戦。5年後の現在も弊社に鎮座ましましているというわけでございます。

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公開に至った訳

もともとは弊社代表が当時秋葉原に店舗を構えた鈴商さんから「岡谷電機のニキシー管のデッドストックが出たよー！」という1本の電話から始まったのでありました。具体的な名前は出せないのですが、当時、弊社は電×レンジが主役の某科学ADVでニキシー管を使ったグッズを製作し、まだ起業まもない当時は、そちらの受注で大変に助かったと聞いております。

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2匹目のどじょうを狙った弊社代表は鈴商さんからのデッドストック品の引き取りを即諾。数日後には大量のニキシー管が神奈川県は相模原に移送されたわけです。

f:id:tokyo_ff:20200104032108p:plain — 岡谷電機製ニキシー管 CD43

当初は某なんとかメーターのように、8桁くらいで行こう！などと息巻いていましたが、さすが日本が誇る高級ニキシー管、ザ・メイドインジャパン、そうは問屋が卸しません。まぁお高いわけデス。8桁なんて夢のまた夢。いくら貴重なビンテージ物とはいえ大企業でもなく起業したばかりの弊社には、なかなかにキツイ在庫金額。代表は「ビンテージ物だから、後々値が上がるはず！」と現実逃避。それでも倉庫には山積みのニキシー管、どうにかしなければなりません。

ほそぼそでも販売を続けられるよう、現実的な価格にするために桁数を4桁とし制御ボードと駆動ユニットに製品を分けました。それでもすべて揃えようとすると2万5千円を軽く超えますので、なかなかにハードルが高いキットです。

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f:id:tokyo_ff:20200104032305p:plain — 100ms単位で数字の変更が行えますので、某ゲームの様なニキシー管による演出を簡単に作り出すことも出来ます。

そんなこんなで、色々ありまして、回路図やアプリ、ファームウェアのソースコードを公開したら、ナイスな皆がニキシー管時計とか製作して在庫のニキシー管が飛ぶように売れるのではないか？との推測から公開にいたりました。

公開した結果、どうなったか？

何も起こりませんでした。ビックリするほど。で、最近、SNS担当になりました私が、ネタに困って、こちらつぶやきをつぶやいたところ、公開にお声がけいただいたというわけでございます。

弊社販売の岡谷電機製ニキシー管を使ったニキシー管キットは回路図、設計資料のほかソースコードもまるっと公開しておりますので改変しちゃったりしてSNSなんかに上げてもらえるとうちの社長が大変喜びます。ファイル等はこちら https://t.co/3IZReUyOWR pic.twitter.com/8RFw1vl8WD
— ビット・トレード・ワンもう冬？ (@BitTradeOne) 2019年12月16日