Fusion360のシートメタル機能と3Dプリンタを使って転がして模様をつけられる「ころころすたんぷ」を作ってみました。
<投稿者:なほさん @u_naho3>
デザイン学校出身のCADやデジファブでモノづくりしてるメンダコ。
Fusion360メインでセミナーや学校で作って遊んで教える仕事している。
▼過去作。共同制作でMFTにも出展。
shibuya-tsugi.mystrikingly.com
制作動機
- 3Dプリントでクッキーの抜き型を作ってる人はいるけど、ころころ系は少ない気がした
- 市販のは持ち手のデザイン性が物足りない
- CAD初心者でも作れるうえ他で見たことない作り方したい
ということから第1弾として「ころころすたんぷ/鳥ver.」を作ってみました。
目標はクッキーのデコレーションに使うことですが写真のは粘土です。
持ち手とローラー部の2パーツになっていて、ローラーとの接合部分は薄く作ってあるので広げてパチッとはめる簡単な構造になっています。(今回はイメージ上の鳥がモチーフだけど、種類を作って図鑑になるようなスタンプが作れたら面白そう)
基本形状モデリング
Fusion360でモデリング。持ち手もローラーもスケッチを描いて押し出しを繰り返す簡単な形状です。なので初心者でも難しくないと思います。FFF方式の3Dプリント前提なのでなるべくサポートがつかないように意識しました(多少は仕方ない)。まだブラッシュアップが必要ですね。それは今後の課題!
シートメタルでころころ部分を作る
一番のポイントのローラー部分はスケッチからシートメタルで厚みをつけています。本来シートメタルは板金加工のための機能ですが、曲面から板状に展開できるのでスタンプを作りやすいと思って使用しました。
ポイント1 ごくわずかに切り欠いた円を作ること。
ポイント2 シートメタル規則で欲しい厚みをつくってあげること。
あとはフランジで切り欠いた円スケッチを押し出します。
最後に展開するための基準面をごくわずかに作ってあげます。隙間がないと板状に展開できません。これくらいの隙間は見逃してプリントしてくれると願って思い通りになりました。
おまちかねの展開!この平面にスタンプしたい形状を描いて、面を再折り曲げで元通り。書き出してプリンタで出力です。
▼ここまでの流れをTwitter投稿したもの
Fusion360のシートメタルを使ってコロコロ転がるスタンプをつくってみました。
— なほさん (@u_naho3) 2020年3月14日
目標はクッキーのデコレーションに使うことですが、写真のは粘土です😛
ざっくり作り方の紹介を続けてツイートします♪#Fusion360 #Adventurer3 pic.twitter.com/aCqCDH7gcT
3Dプリント
3DプリンタはFLASHFORGEのAdventurer3を使用(メンダコが乗ってる方)。素材はPLAですが、本来なら食品対応フィラメントの方が安心だと思います。
3dfs.idarts.co.jp
出力時間は標準クオリティで45分程度でした。
今後の目標
思いつきで作ったので改良をしてパターンをつくってシリーズ化してみたいなと思ってます。今回のデータは配布してますので参考にしてみてください♪
そもそもレシピ通りのクッキーを作ったことがないので、まず基本のクッキーを作れるようにならなければ……
<投稿者:なほさん @u_naho3>
デザイン学校出身のCADやデジファブでモノづくりしてるメンダコ。
Fusion360メインでセミナーや学校で作って遊んで教える仕事している。
▼過去作。共同制作でMFTにも出展。
shibuya-tsugi.mystrikingly.com