AliExpressで、仏教っぽい音楽(?) が8曲入ったモジュールが売られています。面白そうだったので使ってみました。
〈投稿者: 斎藤公輔(NEKOPLA)@kawausokawauso〉
組込みエンジニア。エアコンの配管や室外機を愛でながら、ときにはデジタルガジェットを制作したり、ライターとしてデイリーポータルZなどに寄稿したりする生活を送る。
ブッダマシーン用音楽チップ
ブッダマシーンが流行ってますね。念仏が流れるデジタル音楽再生器みたいなやつです。
ちょっと前に、そんなブッダマシーンを自作されてるギャル電さんのツイートを拝見しました。
なつぽよ🐠🐚ブッダマシーンできた⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️⚡️ pic.twitter.com/5oOIYo13ys
— ギャル電 (@GALDEN999) 2019年6月21日
音楽再生用に使っているのは、AliExpressで売られている謎のモジュール。仏教音楽が12曲入ったM-F344Cと、8曲入ったM-F345Cというのがあるみたいです。
ja.aliexpress.comja.aliexpress.com
どちらも2個$2ほどで格安です。面白そうだったので、収録曲も不明で謎の多い8曲入りM-F345Cを買ってみました。
謎のチップM-F345C
実物はこんなサイズです。どう使うかは販売ページに書いてあるのですが、
配線図が手書き!!
手書きの図に印刷した文字を貼り付けてあって(たぶん)、味わい深いです。20年くらい前の学校のプリントがちょうどこんな感じでした。
使い方は単純で、用意する部材としてはこんな感じ。
- プッシュスイッチ x2: 選曲に使います
- 電源:3-4.5Vなので、単三電池2本にしました
- スピーカー:0.25-2W 8Ωという仕様ですが、適当なのでいけます
- 0.1μF コンデンサ:パスコンです。なくても動くと思います
- ユニバーサル基板
ブレッドボードでさくっと動かしたかったのですが、このモジュール、ピンピッチが2mmなのです。なので仕方なく、ユニバーサル基板を使って手動でピッチ変換しました。
あと注意が必要なのは、販売ページにあるもう一つの図。これが盛大に間違っています。
コンデンサの位置に注目。先ほどの手書きの図よりキレイなので、うっかりこちらを見てしまうと騙されます。気を付けましょう。
動かしてみた
先ほどの部材を使って、こんな感じで適当に配線しました。そのままだと電源OFFできないことに気付いたので、スライドスイッチを追加しています。
動かしてみると、
買ったまま忘れてたブッダサウンドモジュールを動かしてみた。謎の曲(念仏、木魚含む)が8曲入ってて、大音量で再生される。 pic.twitter.com/PZ30NYEWVz
— NEKOPLA 斎藤 (@kawausokawauso) 2020年7月24日
大音量で再生される謎の音楽。正直、これが何なのか分からないのですが(販売ページにも書いてないし)、せっかくなので全8曲についてコメントします。いずれもループ再生されます。
- 約34秒 男性ボーカル、しんみりとした曲
- 約25秒 女性ボーカル、のびのびとしたアジアン歌謡っぽい曲
- 約10秒 男性ボーカル、2曲目と同じ曲っぽいですが、伴奏が木魚でハイテンポです
- 約5秒 男性ボーカル、木魚のリズムに合わせて歌うように念仏(?) をとなえてます
- 約5秒 男性と女性の合唱で、「ワンダバ ワンダバ」と言ってるように聞こえますが、たぶんウルトラマンとは無関係です。かなり耳に残るスルメ曲
- 約4秒 しゃがれた声の男性が何やら念仏をとなえてます
- 約1秒 消え入るような男性の声で「アンタヴァ……」とだけつぶやかれる謎トラック。なんなんだ…… ※「アーミータファー(阿弥陀仏)」と言っているという情報いただきました。確かにその通りだと思います。ありがとうございます。
- ハイテンポな木魚の音が延々流れます
全体的によく分からないのですが、分からないなりに楽しめます。特に5曲目は中毒性があり、いまも私の頭の中で延々と鳴り響いてます。やばい。
せっかくなので、3Dプリンタでケースも作ってみました。愛着わきますね。
YouTubeでブッダマシーンの動画を見ていると、このチップが入っていると思しき小型のブッダマシーンがありました。ブッダマシーン用に作られたチップということで、これを使えば立派な「自作ブッダマシーン」と言えるでしょう。ちょっとした工作で動かせて異国情緒が味わえるうえ、約$1なので悪くないチップです。
〈投稿者: 斎藤公輔(NEKOPLA)@kawausokawauso〉
組込みエンジニア。エアコンの配管や室外機を愛でながら、ときにはデジタルガジェットを制作したり、ライターとしてデイリーポータルZなどに寄稿したりする生活を送る。