技術書典生まれの即売会向けミニレジ「レジプラ」。技術書典4の開催を記念して、Kindle本「レジプラができるまで」の内容を無料公開。
デザインコンペの実施
本冊子にもたびたび登場する、ぐるぐる渦巻きのレジプラロゴは、クラウドワークスのロゴデザインコンペで決定しました。コンペを行うには、まず報奨金を設定します。ここで5千円、1万円、2万円......と選択できるのですが、もちろん報奨金の多い方が優秀なデザインが集まりやすくなります。レジプラでは、思い切って5万円の報奨金を設けました。ロゴは製品の顔にもなりますし、現にこうして使っているわけで、力を入れた部分でもあります。
ロゴデザインの決定
コンペでは、採用したデザインにのみお金が支払われます。そのため、提案段階ではもちろん無償なわけです。そんな仕組みでデザインが集まるのか最初は疑問だったのですが、蓋を開けてみればかなりの応募がありました。その数、なんと126点!
よせられたデザインについては、まさに玉石混交。70代の方が余暇で応募されてるような作品もあれば、これは! と思うデザインもいくつもありました。その中から現在のロゴを選んだのは、「ゆるい雰囲気こそがレジプラに合っている」という気付きがあったからです。製造上の都合から外装に桐箱を使いましたが、その時点でなんだか見た目にゆるいガジェットになっていたのです。ロゴが決まったことで、レジプラの方向性も自然と見えてきたような気がしました。
開発を終えて
レジプラは、2016年6月25日開催の「技術書典」にて、ようやくユーザの元にお届けできる形となりました。とはいえ、アプリのアップデートが残ってるので、開発はまだまだ続きますが......。おかげさまで、スタートダッシュは好調です――というのは本当ですが、好調すぎていきなりの在庫不足に陥っています。ありがたいことに、発売後まもなくして様々なネットメディアにレジプラを取り上げて頂きました。その反響が想像以上で、TFF一同、うれしい悲鳴と同時に本当の悲鳴をあげているのです。そんなわけで、今は製造スピードを改善するための検討(主に出力に時間のかかる、3Dプリンタ製のキートップまわり)を開始しつつ、フル稼働で家内制手工業を回しています。開発に製造に、大忙しの日々はしばらく続きそうです。こんな風にして作られたレジプラが、みなさまの創作活動の一助となれば幸いです。がんばって在庫を増やしますので、まだレジプラを手に入れてないという方は、ぜひ買って下さい。お願いします。