電子工作を始めてサーボモータが使えるようになると皆、全自動ひきこもり機を作りたくなるものですよね。スイッチを押すと箱の中からアームが出てきてスイッチを消す。スイッチとサーボさえあれば簡単にできるおもちゃです。そして、きっとLチカに飽きた人々がLEDキューブを作り始めるように、一つのスイッチに満足できなくなった人々が大量のスイッチを付け始めるのです。海外でひきこもり機はuseless machineといわれ、複数のスイッチがあるものも数多く製作されています。これらを参考に、スイッチが9つある全自動ひきこもり機を製作します。
<投稿者:Patrasche (@_PATRASCHE_)>
巨大エンターキーとか頭で動かすマウスとか、しょーもないものを作ってます。
ブログはkinzaやautohotkeyについて、書いてます。
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動かしてるとこ
実際に遊んでいるところです。スイッチを押された順番に消していきます。
全自動ひきこもり機を作りました。
— Patrasche (@_PATRASCHE_) September 30, 2018
↓詳細はこちらhttps://t.co/mSqrV5mIRS pic.twitter.com/VBOgYp2uHs
配線
ちょうどチップ抵抗が余っていたので、チップ抵抗を空中配線してしまいました。ちょっとした出来心でやってしまったことですが、全くもっておすすめできません。力がかかるとすぐに折れます。プログラムを間違えると、あらぬ方向に曲がったアームが配線を破壊しながら進んでいきます。チップ抵抗は基板につけましょう。
表面実装用の基板を切ってスイッチに貼り付けます。こうすることでスイッチの表面に配線することが出来ます。丈夫に空中配線が出来るのでおすすめです。
5V電源とマイコンをはんだ付けします。マイコンはAVRにブートローダを書き込んでArduino化しています。ブートローダ書き込み済みのATMEGA328Pを買うよりほんの少し安く上がります。基板はかっこよくするため、黒く塗装しています。
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サーボの角度を取得
2つのサーボモータを使ってアームの位置、アームの押し込みを決定します。スイッチを複数つけていると、サーボの角度を指定してから実際にその角度になるまでにかかる時間が、スイッチの場所によってばらばらになってしまいます。例えば一番左のスイッチを押したあとに一番右のスイッチを押す場合と、真ん中のスイッチを押したあとに一番右のスイッチを押す場合とでは、サーボが動くのにかかる時間が変わってしまいます。これに対応するためにサーボの現在の角度を読み取ります。現在の角度がわかれば、サーボの角度を指定→サーボがその角度になるまで待つ→スイッチを消す、という動作が可能になります。
サーボを分解すると中身はこんな感じです。ポテンショメータの真ん中のピンに配線をはんだ付けします。このピンの電圧を読み取ることでサーボの角度がわかります。
クソガキ対策(フールプルーフ)
こういうものをイベントなどに出すと子供達に人気が出ます。しかし、ここで注意が必要です。子供達は非常に残虐なのです。彼らは、ふたを押さえつけ、ロボットがスイッチを消すのを妨害したりして遊びます。その結果、僕の作った1号機はスイッチを消せない体になってしまいました。フールプルーフ(馬鹿避け)設計の必要性を痛感した出来事です。この事態に対応するために2号機にはアームの先には圧力センサをつけています。
圧力センサがある値を超えるとアームが自動的に引っ込むようにプログラムしています。これで想定以上の力がアームにかかっても大丈夫です。子供達にいじめられても安心ですね。
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完成
製作過程をまとめた動画です。
↓初めてひきこもり機を作ったときの動画
<投稿者:Patrasche (@_PATRASCHE_)>