板金加工って難しそうですよね。Fusion360で初めて板金加工やってみましたよ。
<投稿者: 天翔(Makership) @makership_inc>
Makershipの広報担当かつエンジニア
最近PICマイコンの足が爪の間に刺さった。
とりあえず完成したもの
どぅん。
これが何かは後ほど。
板金の加工依頼って難しそう
"板金加工の依頼をやってみたい!"って思ってたんですけど
製図の知識がねぇ!!
しかしですね、上の板金加工したやつ。
製図してません!!
果たしてどうやって加工依頼したのか…見ていきましょう!
Fusion360で板金加工
Fusion360便利ですよね。

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そんでもってそのまま3Dプリンターで出力。
そこでぬくぬく育ってしまった自分は製図の知識がなくて加工依頼を出せない~って嘆いてたんですが(学んだらええやん)。
ある日、しゃちょーが「"板金加工してみた"みたいな記事ってあんまりないから記事書いてみる?」って言ったんですが…
天「いやいや、自分製図できないんですけど…」
し「ところがどっこい、"ミスミ"の板金加工自動見積りシステムがすごいらしい」
天「というのは?」
し「ミスミではFusion360で作った3Dデータ形式を投げればそのまま自動で見積もり、さらにその金額で発注ができるみたいだから、やってみよう☆」
天「…」
天「ミスミの回し者ですか?」
し「ちがうよ。」
天「お金積まれたんですか?」
し「ちがうよ。」
なにわともあれ。
Fusion360ならお任せあれ!
よっしゃ、つくるぞ~
……
………
って何を!?!?
何を!?
誰か教えて
何を!?
とりあえずしゃちょーに相談。
天「しゃちょーって板金加工やったことありましたよね」
し「うん」
天「なんかアドバイスぷりーず」
し「ない。」
詰んだ。
うーん。
はじめての板金加工
とりあえず制限を考えてみる。
①板金1枚を切ったり折ったりする…
んー。全然思いつかん。
と思っていたとき、脳天にカミナリどっかーん。
「水槽用品をつくろう!!(唐突)」
わお、急な展開。
しかし何も脈略がないわけではないんですよ。実は自分、アクアリウムもやってまして、日々水槽を眺めては癒やされているんですが、水槽用具入れが死んどる!!
死んどる!!
ん?なんかデジャヴ。
なんやこのダンボールの箱。いやーひどい。
これはMakershipの一員として許されざる事態。そう、水槽用具って意外に美しいんですよね。
これをダンボールにブチ込むのは惜しい。どうせならきれいに見せようじゃないか。ということで早速Fusion360にレッツゴー。
Fusion360で加工
<詰まったところ>
はじめに言っておくと、今回詰まったポイントは3つ
①曲げ余白
②曲げで伸びる
③機械的に曲げられない
それぞれ解説していきます。
①曲げ余白
自分は適当に”曲げ余白”って言っていますが、正確には何て言うのかは分からないです。自分が曲げ余白って言っているのはこれ。
Fusion360で板金を曲げようとしたときに出るこの症状。
なんだ?板金の一部が切り取られてしまう。
どうやら上から覗いたとき曲げの歪みみたいなのが侵入しているみたい(語彙力)。
板金は直角に曲げられないのでこういった曲げ余韻?(語彙力)を考えないといけないらしい。これは「修正」→「シートメタル規則」の曲げ半径で決まっているみたい。
②曲げで伸びる
この曲げで伸びるということなんですが、この腕と胴体の間の部分、6mmに設定しようと思ってフランジで6mm引っ張り出したところ、寸法で図ってみると4.5mmしかないじゃないですか!!
どうやらフランジで引っ張り出した長さというのは曲げで伸びた長さも含まれるらしく、今回の場合で言うと1.5mmの伸びがあり、6mmから1.5mmを引いた4.5mmが隙間になったというわけだ。これは「修正」→「シートメタル規則」のレリーフの形状で決まっているみたい。
③機械的に曲げられない
機械的に曲げられないというのは、まずいちばん最初のデザインはこういった掛ける部分が横に広いデザインでした。しかしミスミの自動見積りに掛けてみるとエラーが出て、曲げる機械が干渉してしまうとのこと。
ですので隙間を広くするか、別のデザインにするかという選択肢がありますが、今回は別デザインにすると見積もりも上手く通りました。
ここまで出来たのでしゃちょーに見せます。
天「しゃちょー、できましたよー。」
し「お、いいねこれ。」
し「なんか人っぽくない?頭つけてみたら?」
天「ほいっ。」
天&し「これいい!!笑」
これにて完成しまして、なんと1週間ほどで届きました!
ということで冒頭のこれは”水槽用具を掛けるフック”でした!!


いやー、いい感じですね。すごいおしゃれだし、デザイン性も高い(自画自賛)。やったね。
まとめ
てなわけでいかがでしたでしょうか?
製図が出来なくても板金加工を発注することができました!
感動ですね。みんなもミスミの自動見積りシステムを使おう!!(ダイレクトマーケティング)
最後にゴリゴリの宣伝いいですか!?
Makershipではアーティストさんとのコラボから
プロトタイピングなどの企業案件まで
「つくりたいという想いを形に」というテーマで幅広く引き受けています!動かしたり、光らしたり、鳴らしたり、映したりといったメカやLED関係が得意って、しゃちょーが言ってます!!
気になった?
ならホームページしばいてみようや。
<投稿者: 天翔(Makership) @makership_inc>
Makershipの広報担当かつエンジニア
最近PICマイコンの足が爪の間に刺さった。